スワッピング方式
スワッピング方式とは、主記憶装置の空き領域が少ないとき、優先度の低いプログラムを一時的にハードディスクなどの補助記憶装置に退避(スワップアウト)させて空き領域を作り、退避させたプログラムが必要になったら再び主記憶装置にロードする(スワップイン)方式のことです。
実記憶管理
プログラム内蔵方式という方式を採用しているコンピュータは、プログラムを実行するときハードディスクなどの補助記憶装置に保存してあるプログラムを主記憶装置(メインメモリ)にロードしてから実行します。
このように主記憶装置に効率よくプログラムを割り当てることを実記憶管理といい、実記憶管理には、「固定区画方式」「可変区画方式」「オーバーレイ方式」「スワッピング方式」などの方式があります。
スワッピング方式とは
スワッピング方式とは、スワップアウトとスワップインを使った方式のことです。
主記憶装置の空き領域が少ないとき、優先度の低いプログラムを一時的にハードディスクなどの補助記憶装置に退避します。この操作を「スワップアウト」といいます。
次の図は、スワップアウトのイメージ例です。主記憶装置にロードされていた「プログラムC」を主記憶装置に退避しています。
そして、スワップアウトにより退避したプログラムが必要になった(CPUの使用権が与えられた)時は、退避させたプログラムを補助記憶装置から主記憶装置へとロードし直して、処理を行います。この操作を「スワップイン」といいます。
次の例は、スワップインのイメージ例です。スワップアウトにより補助記憶装置に退避していた「プログラムC」を再び主記憶装置にロードしています。
このように「スワップアウト」と「スワップイン」を使った処理のことを「スワッピング」といいます。
スワッピングが発生すると、主記憶装置に比べると低速な補助記憶装置へのアクセスが発生するため、処理速度が低下します。