コンポーネント(component)
コンポーネントってなに?
コンポーネントは「部品」「成分」「構成要素」などの意味を持つ言葉です。
ITの分野では、ソフトウェアやシステムを構成する部品のことです。ソフトウェア開発では、機能を部品化して開発することがよくあります。
この部品化した「プログラム部品」のことを コンポーネントと呼びます。
コンポーネントは、特定の機能を単体で完結しているが、単体では使用せず、他のプログラムから呼び出したり、他のプログラムと連結したりして使用します。
プログラムをコンポーネント単位に分けることで、機能の追加・修正・削除などが発生した場合に、コンポーネント単位で対応できます。
また、コンポーネント単位で管理することで、他のソフトウェアやシステムに既存のコンポーネントを使いまわすこともできます。
上記図の例では、新規のシステム開発で、既存のシステムで作った「コンポーネントA」を流用しています。このように、コンポーネント単位で管理することで、同じような機能を持つソフトウェアやシステムで再利用しやすくなります。
モジュールとの違い
コンポーネントと同じ部品の意味を持つ言葉で「モジュール」があります。
モジュールとコンポーネントの違いは次の通りです。
モジュールとコンポーネントの違い
- モジュール:部品単独でも動作し、他の部品と組み合わせて使うもの
- コンポーネント:部品単独では使用せず、他の部品と組み合わせて使うもの
モジュールもコンポーネントも、部品であり、他の部品と組み合わせて使用します。しかし、モジュールはコンポーネントとは違い、部品単独でも動作させることができます。
モジュールは部品単独で動作させることができるので、モジュール単位で単体テストを実施できます。
そのため、上記図のようにソフトウェア開発では、モジュール単位で担当者を分けて開発することがよくあります。
モジュール単位で担当者を分けることで、モジュール単位で「製造」「単体テスト」が実施でき、開発効率をあげることができます。