コンピュータ

固定小数点数とは

2020年10月20日

固定小数点数

固定小数点数とは

固定小数点数とは、コンピュータ上で小数を表現する方法の一つで、小数点が特定の位置に固定されているものです。

例えば「10010001」のような8桁のビット列に対して、下から2桁分を小数点以下と決めれば「100100.01」、下から1桁分を小数点以下と決めれば「1001000.1」と表現します。

固定小数点数とは

このように固定小数点数は、あらかじめ小数点が何桁目にくるかを決めておく方式です。

それに対して、表現される仮数部に対して小数点の位置が移動する方式を「浮動小数点数」といいます。

小数点を固定する「固定小数点数」と固定しない「浮動小数点数」は対義語としてよく紹介されています。

固定小数点数の特徴

固定小数点数は、浮動小数点数に比べて表現できる値の範囲は狭いが、高速に処理できるという特徴があります。

また、固定小数点数は小数という言葉がついていますが、コンピュータで整数をあらわす際にも利用されています。

小数点があるのに整数をあらわすって、どういうこと?

固定小数点数で、整数を表現するには「小数点を最後」にします。例えば「10010001」のような8桁のビット列に対して、最後を小数点以下と決めれば「10010001.」と表現できます。

固定小数点数で整数をあらわす

このように小数点の位置を最後にすることで、整数を表現しています。

なるほど、小数点を最後にすることで整数部だけになるんですね。

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