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人工知能(AI)によりプログラマは本当になくなるのか!?

人工知能(AI)の歴史

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推論と探索の時代 ~第一次AIブーム~ (1956年−1974年)

第一次ブームは、1960年代に起こりました。第一次AIブームとなった「推論と探索」はルールとゴールが決められた中で人工知能がゴールに向かっていくという物でした。

この人工知能でパズルや迷路、チェスなどの知的な活動が出来るようになりました。

 

しかし「推論と探索」はルールとゴールが明確になっている必要がありルールとゴールが不透明なことが多い現実社会ではほとんど使われることはなく、1970年代に第一次AIブームは終了しました。

知識工学の時代 ~第二次AIブーム~ (1980年–1987年)

第二次AIブームは1980年代に起こりました。第一次AIブームの問題点を考慮した「エキスパートシステム」と呼ばれる人工知能が誕生しました。

「エキスパートシステム」とは専門家の知識をコンピュータに学習させることにより、複雑な問題を人工知能に解かせようとするものです。

 

複雑な問題を解決出来ると期待された「エキスパートシステム」ですが、専門家の知識を機械に覚えさせるためには膨大な量のルールを登録させる必要があり、また登録された命令通りにしか動作させることができず、複雑で例外も起こりうる現実世界には対応出来なかったのです。

ディープラーニングの時代 ~第三次AIブーム~ (2006年−)

第三次AIブームは2000年代から起こります。コンピュータの発展により第二次AIブームでは処理しきれなかったデータ量(ビッグデータ)が処理できるようになりました。

 

第三次AIブームは「機械学習」と「ディープラーニング」による人工知能。

「機械学習」とは人間が自然に行っている学習能力と同様の機能をコンピュータで実現しようとする技術・手法です。

「ディープラーニング」とはニューラルネットワークに対する機械学習の手法の一種で、他の機械学習技術では達成できないレベルの精度を実現できる技術として期待されています。

現在の人工知能(AI)

人工知能(AI)と聞くと感情を持ったロボットのイメージを持ち人もいると思いますが、現在の人工知能(AI)はまだ「弱いAI 特化型AI」です。

 

※人工知能(AI)は下記の3種類に分類されています。

弱いAI 特化型AI

特定の決まった作業を遂行するAI

2018年12時点ではAIと言えばこの特化型AIです。

弱いAI 汎用型AI

特定の作業やタスクに限定せず人間と同様の、あるいは人間以上の汎化能力を持ち合わせているAI

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アメリカの著名な発明家である、レイ・カーツワイルがAIは、2045年に人の知性を超えると発言しています。

本当に2045年に人間の知性を超える汎用型AIが誕生するのでしょうか。

強いAI

人間の脳機能と同等の汎用的な知的処理が実現可能であり、人間のように感情を持ち合わせているAI

まさにドラえもんのイメージです。

 

人間の脳と感情を持った「強いAI」が作られる時代はやってくるのか?漫画の世界のようで実感がわきません。

ただ人間の脳と感情のメカニズムが解明されコンピュータで表現できる時代がくれば可能なのかもしれません。

人工知能(AI)の最新技術

顔認証の受付ロボット

リアルな人間の姿をした受付ロボット。近い将来受付はロボットが行うのが当たり前の時代がやってくるかもしれません。

参考元 : https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000118958.html

ニュース番組でリアルタイムAI字幕

ニュース番組をリアルタイムで翻訳し字幕で表示させます。AIを利用した翻訳に関しては色々な商品が出ていますが、リアルタイムでニュース番組を翻訳するとはすごい試みです。

参考元 : https://ledge.ai/abematv-ai-caption/

スマートストア

人工知能(AI)を利用したスマートストア。最近はセルフレジを設置するお店を増えてきましたが、今後は無人店舗などが増えてくることが想定されます。

 

2018年12月13日に福岡県・大野城市に最新技術が詰まったスマートストアがオープンしました。

夜間は無人店舗になっていて、レジは全てセルフレジ。人件費の削減が期待されます。

 

参考元 : https://robotstart.info/2018/12/11/smart-store.html

新世代家庭用ロボット

2018年12月18日火曜日、日本のベンチャーの中でも最大級の累計80億円の資金調達をおこなったGROOVE Xが『LOVOT(ラボット)』の製品発表を行いました。

価格は税別34万9000円、しかし当初は2体1セットのモデルのみの販売となる。こちらの価格は59万8000円(税別)。

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家庭用ロボットはまだまだ普及はしていませんが、近い将来一家に一台あるのが当たり前の時代がやってくるのかもしれません。

参考元:https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20181220-00108229/

AIスピーカー

人工知能(AI)が搭載されているスマートスピーカー。
有名なAIスピーカーはGoogle Home(Google)、LINE Clova WAVE(LINE) 、Amazon Echo(Amazon)などがあります。

 

スマートスピーカーは世界で急成長している市場のため、今度どうのように進化していくのか楽しみです。

市販車で世界初の自動運転「レベル3」が実現

スペイン・バルセロナで現地時間2017年7月11日に開催した「アウディサミット」の中で、市販車として世界初となる「レベル3」自動運転を採用した高級セダン、新型アウディ『A8』が初公開されました。

またUDトラックスは大型トラックのレベル4自動運転デモ初公開。2020年までに実用化を目指しているようです。

 

レベル5の完全自動運伝の時代がくれば、人が運転している現在より事故の数が大幅に減ることが予想できます。また田舎のようにバスの数が少ない地域や、人件費などの問題でバスが通っていない地域にも完全自動運転の時代が来れば人々の助けになることは間違いないと思っています。

 

※自動運転のレベルは下記の通り

  • レベル0:運転自動化なし
  • レベル1:運転支援
  • レベル2:部分運転自動化
  • レベル3:条件付き自動運転
  • レベル4:高度自動運転
  • レベル5:完全自動運転

参考元 : http://ainow.ai/2017/07/11/117365/

プログラマの将来はどうなる?

「強いAI」の時代が来た場合、プログラマはどうなるのか。

もし人間の脳と感情を持った「強いAI」の時代になればプログラマは確実になくなると考えられます。しかしその場合、ほとんどの職業がAIにより無くなることが予想されます。

なぜなら人間の脳と感情を持ったロボットは人間より優秀だと考えられるからです。

「弱いAI 汎用型」の時代が来た場合、プログラマはどうなるのか。

アメリカの著名な発明家である、レイ・カーツワイルがAIは、2045年に人の知性を超えると発言しています。仮に2045年に「弱いAI 汎用型」の時代が来た場合、やはりプログラマは無くなると考えられます。

なぜなら「弱いAI 汎用型」は感情がありませんが、プログラムを書くのに感情はいらないからです。どのようにコーディングするかの設計書があれば、AIがプログラムを行うことは可能だと考えれれます。

現在のAI「弱いAI 特化型」の場合、プログラマはどうなるのか。

特化型は特定の作業を遂行するAIです。プログラムには感情はいらないので、AIがコーディングできる設計書さえあれば「弱いAI 特化型」でもプログラムを行うことは可能だと考えられます。

 

現在の「弱いAI 特化型」でもプログラムを行うAIが作れればプログラマは不要になるのかもしれません。

ただAIにプログラムさせたとしても、AIがプログラムするための仕様書が必要になるはずです。

プログラマは将来AIにより無くなる仕事かも知れませんが、姿を変えてAIにプログラムさせるための仕様書を作るなど、違う形で仕事があると考えられます。

 

(例えば新しいAI言語のような言語が誕生し、会話形式で命令していけばシステムが構築できるなど。プログラムを書かないだけでコンピューターに命令を出しているので、現在とそこまで大きく違いはありません。そう考えると今のプログラミング言語はすでにAIと言えるのかもしれません)

最後に

人工知能(AI)の発展によりプログラマは将来無くなる仕事なのかもしれません。

ただプログラマの仕事がなくなるレベルまで人工知能(AI)が発展しているのであれば、私達の生活も大きく変わってきている時代になっていると考えられます。

 

第三次AIブームは自動運転・スマートストア・AIスピーカーと次々と新しい技術を世の中に提供していますが、まだ機械学習がメインの「弱いAI 特化型」のため、第一次や第二次と同じように限界を感じブームで終わる可能性も否定できません。

 

私達の生活に大きく関わってくる人工知能(AI)の今後の動きは目が離せません。

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